酒道楽工藤の歴史

創業昭和26年 工藤商店から酒道楽工藤へ

酒道楽工藤は、新潟の県北、酒と鮭と城下町で知られる村上市の住宅街にある酒屋です。創業者の父、工藤辰之丞は、昭和26年、長く務めた国鉄の駅長を退職後、食料品店として工藤商店を開業、当時の店は二軒長屋を退職金をはたいて購入し、改築。野菜、卵など農家から直接仕入れた新鮮な商材と誠意で商売に取り組みました。


食品を中心に品揃えを増やし、下駄、雑貨、学用品まで、今でいうコンビ二のようなお店でした。当時はスーパーもない時代、遠くは朝日村から岩ケ崎方面まで、雨の日も雪の日も自転車に乗ってお客様の欲しい商品を御用聞きをし、配達をしていました。父は定年退職後の60歳後半にバイク免許、昭和30年代になり酒類販売免許を取得。85歳まで人生生涯現役を貫いた精神の人でありました。


現店主の達朗は、工藤家7人兄弟の6番目として生まれ、学生時代は剣道に打ち込み、高齢の父の商売を継ぐため、大学進学を諦め、高校卒業と同時に工藤商店に入りました。平成元年に法人となり、地酒専門店、有限会社酒道楽工藤として新たなスタートを切り、現在に至ります。

達朗が二代目として継いだのが、1968年(昭和43年)でした。古い店舗を何度か改装を行った後、1971年に結婚、現在の店舗は1984年(昭和59年)に老朽化した店舗を取り壊し、酒蔵のようなデザインの自宅兼店舗に建て替えました。現在では、全国各地、時には海外からのお客様が多数お越しいただけるようになりました。

また、店主は村上の地域発展、観光の為にボランティア観光案内人第一号として、村上を訪れる観光客の皆様に村上の良さを知っていただくため、日々市内を案内しております。多くの世代の皆様からご愛顧いただいております。